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病気のはなし

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドローム肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満…特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)…が原因であることがわかってきました。

このように、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といい、治療の対象として考えられるようになってきました。「メタボリックシンドローム」という概念が確立された目的は、動脈硬化による循環器病(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など)をいかに予防するかということです。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準では、内臓脂肪の蓄積が必須条件と位置づけられ、他の3つの項目のうち2つ以上を満たしている場合に「メタボリックシンドローム」と診断します。

具体的には、内臓脂肪の蓄積はウエスト径で判定し、男性85cm以上、女性90cm以上を基準値としています。この数字は、腹部CT画像で精密に内臓脂肪を測定した場合、断面積100c㎡に相当します。その他の項目の基準値は、表のとおりです。

ウエスト径の正しい測り方はへそまわりを測ることです。腰の一番細いところではないので、気をつけて下さい。

メタボリックシンドロームを予防するには

摂取カロリーを抑制した食事を取り、三食同じ時間に規則正しく食事をとりましょう。体重減少のために、中等度の運動を毎日30分以上(最低10分以上)行いましょう。ウエスト(腹囲)、中性脂肪、血圧、血糖値を減らし、禁煙するよう努力しましょう。