〒142-0053 東京都品川区中延5-13-16 電話:03-5750-6355 FAX:03-5750-6356

病気のはなし

狭心症と心筋梗塞

狭心症と心筋梗塞虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)は年々増加を続け、まだ欧米各国に比べると、日本では虚血性心疾患は少ないですが、高齢者人口の増加につれて患者数は増えつづけ、3大死因の1つになっています。急性心筋梗塞症だけで言えば、その発症数は年間約15万人で、そのうち30%の方が死亡しています。

心臓は1日に約10万回、生涯休みなく拍動するポンプで、このポンプを動かすエネルギー源が「冠動脈(冠状動脈)」です。心臓があたかも冠(かんむり)をかぶったように、この動脈が心臓の表面を流れているので、こう呼ばれていますが、冠動脈が心筋の細胞に栄養をあたえているから心臓は動くのです。

年をとるにつれ、この冠動脈の血管壁にコレステロールがたまり、動脈硬化が進むと、血管の内側が狭くなります。血流が不十分になるほど狭くなると、心臓を動かす血液が不足する「心筋虚血」になってしまいます。虚血状態になると、心臓から発するSOS信号として、胸痛か胸の圧迫感を感じるようになります。これが狭心症です。ただし、この症状は長くても15分以内に消えてしまいます。

冠動脈がさらに狭くなって「完全にふさがって血液が通じない」ままになりますと、その部分の心筋細胞が壊死(えし)して、症状も長時間続くことになります。この状態を急性心筋梗塞症と呼びます。
よく「虚血性心臓疾患」といいますが、これは狭心症と心筋梗塞症をまとめた呼び名です。